Jerousy
神は時に、酷く残酷になる。
何故、態々自分にあんな場所を見せ付けたのか。。。
雪が降る。
風が舞う。
神が降り立つ日に、
他の男の腕に抱かれる妹の姿を見た。
コンコン。
弱弱しくノックをしてから、ディアーナは恐る恐る複雑にアンティークの施された威厳のあるその扉に手をかけた。
重々しく開いた隙間から顔を覗かせて、室内の様子を確かめるように見回す。
「入っておいで、ディアーナ。」
「お兄様。。。。。」
此処は皇太子セイリオスの執務室。ディアーナ曰く、詰まらない用事以外で人が訪れる事など滅多にない。
この部屋の主を覗いては。そして、それはディアーナも例外でなく、此処に呼ばれるのは決して良い事ではない。。。。。筈だった。
「御用とは。。。。なんですの?」
おそるおそる机に歩み寄りながら、尋ねてみるが、声は知らず知らずの内に緊張していた。又お忍びがばれたのか、授業をさぼったのがばれたのか。。。。
どちらにしても良い事ではないのは兄の磨きが掛かったロイヤルスマイルで直に解った。普段、二人っきりの時兄はこんな表情はしない。しかし、何も
降臨祭の次の夜に叱らなくても良いのに。。。。。
「またお忍びをしたようだね。ディアーナ。」
ぎくりっとディアーナの肩が震える。解り易い。
「ほ。。。ほほほほ。。。何の事ですかしら。」
思いっきり声が裏返っている。だが、何時もならば、その可愛さに噴出して多少のお小言を振りかけても許してしまう筈のセイリオス
(故にシスコンと言われる)が、今日だけは違っていた。すっと立ち上がるとディアーナの側まで歩み寄る。反動で逃げようとするディアーナの頬をすかさず捕え、
その瞳を覗き込んだ。紫水晶の瞳が互いに揺れる。何時もと違う兄の様子に、ディアーナは反射的に身を震わせた。
「何をしてきたんだい?言ってごらん。」
優しい口調にも関わらず、背筋が冷え冷えとするのは何故なのか。。。。
「只、町中を見て回っただけですわ。。。。。。。んっ!!!」
不意に口付けされ、ディアーナは大きく瞳を見開いた。直に抵抗をしようともがくが、反対に締め付ける程に強く抱き締められて息すら苦しくなる。
慣れた動作で歯列を割り、侵入してきた舌は、執拗に口内を犯して行く。既に幾度となく受け止めてきた激しい口付けは直に快楽の波を呼んで、
ディアーナはあっけなくセイリオスの腕の中にくたりとしなだれた。
「はぁ。。。。。はぁ。。。。おにいさま。。。。?」
「嘘はいけないね。ディアーナ。」
「!?」
朦朧とした意識の中でも、その台詞はディアーナの脳裏にはっきりと響いた。僅かに瞳を見開き、兄の瞳を覗き込む。静かな怒りをそこに感じて、
ディアーナは一層震えた。
まさか。。。。。。知っておりますの。。?
。。。でも、それくらいの事で。。。。。
ディアーナの脳裏を混乱が駆ける。そんな妹の様子を気にする素振りをすら見せずに、セイリオスはその小さな躰を軽々と抱えあげると、執務用の椅子に腰掛けた。
結果ディアーナはセイリオスの膝に座らされる形となる。
「本当の事を言いなさい。」
有無を言わせないその声に、ディアーナは酷く後ろめたい気持ちに駆られる。兄を裏切るような真似はなにもしていないのに。。。。
「少し迷っていたので、道を案内してもらいましたわ。。。。。。通りすがりの人に。。。。きゃっ!!」
途端に胸元のリボンを解かれて、ディアーナは小さく声を上げた。
「嘘は許さないって言っただろう?」
そう言いつつ胸元のボタンを外し、剥き出しになった首筋に舌を這わせて行く。ぞくりと小波が背筋を駆ける。
「い。。。。やぁ。。。おにいさま。。。。こんな所で。。。」
「それじゃあ本当の事を言ってごらん。誰に会ったのか。。。」
恐らく、兄は全てを知っているのであろう。。。。だけれど、それでも、ディアーナは抵抗をせずにはいられなかった。
言ってしまえば、彼は追われる身となってしまう。。。自分がいわなかった所で何も代わりはしないのかもしれないが、
せめて彼がこの国から離れるまでは時間を作りたかった。。。仮にも幼い頃から憧れていたのだから。。。
「いいえ。。。いいえ。。。誰にも会ってませんわっ。。。っあっ。。。いや。。。。」
するりとドレスを剥ぎ取られ、下着の上から胸を撫で上げられた。指先と手の平で、どうすれば、一番感じるのか、知り尽くしているようにそれを弄ばれ、
理性がどんどん奪われていく。自然に背を反らせながら、切ない喘ぎが漏れる。
「あ。。あぁ。。いや。。。はぁ。。。や。。。めて。。。あぁんっ」
途切れ途切れに辛うじて言葉を紡ぎだしながら、ディアーナの瞳からは絶え間なく涙がこぼれた。一旦手を止め、しかし冷たさは変わらない声でセイリオスはその耳元に囁く。
「私に嘘を吐くとはいけない子だね。。ディアーナ。」
「そんな。。。。。。。あう。。。。」
「本当の事をいわないと。。。。。」
「あ。。。いやっ。。。。あぁ。。。。。。ぁ。。」
太腿を撫で上げていく兄の手の動きに、これから何をされるのか予想ができて、ディアーナは僅かに静止の抵抗を見せるが、
反対にセイリオスに、両手を脱ぎ去った衣服で縛り上げられ全く抵抗ができなくされてしまう。そして、秘所を軽く撫で上げられ、耐えようのない快楽が
ディアーナを襲った。それからはもう拷問だった。指が出し入れされる度、蜜壺の中で動きを見せる度に体を快楽の小波が襲う。達しない程度の
僅かな刺激に、じらされる事をしらないディアーナは、訳の解らないもどかしさで、狂いそうだった。
「。。。あ。。ぁ。。。。おにいさま。。。もう、許して。。。。」
「助けて欲しいかい?」
「はい。。。ですの。。。。ん。。。はぁん。。。」
「本当の事を言うまでは駄目だよ。」
「そんな。。。。いやぁ。。。おにい。。。さま。。。ううっ。。あぁ。。」
胸の頂点と、躰の中心を同時に攻め立てられ、一層高く喘ぎを上げる。どうあっても兄は許してくれそうもなかった。。。
何故。。。。全てを知っているなら自分の口から言わせる必要などないではないか。
「っ。。。。ひどい。。ですわ。。。お兄さま。。。。」
「。。。。。。」
「こんな。。。あ。。。わたくし。。の。。んっ。。口から、言わせる必要なんて、ない。。。あうっ!!」
些細な抵抗を戒めるかの様に、首筋に歯を立てられ、ディアーナは、兄がこの上もなく怒っている事を理解した。だが、
その理由を考えられるだけの理性は、既に残っておらず、ディアーナは辛うじて気を失わない様に、兄の衣を強く握り締めた。
「。。。。。。強情だね。ディアーナ。」
「うっ。。。。あ。。。。」
どれだけそうしていただろうか。ディアーナの瞳は、既に焦点を捉えておらず。セイリオスの
衣はべったりと愛液で濡れていた。それでも、決して口を割ろうとはしない妹に、酷い胸の痛みを
覚えた。黒い、何処までも黒い混沌に飲み込まれそうになる。
私は、お前を。。。壊してしまいたよ。。。ディアーナ。
「そんなに。。。。彼が大事かい?」
「。。。。おにいさま。。。。?」
気を失う程の快楽の中、兄の声が酷く悲しみを帯びた気がして、ディアーナは面を上げた。
途端に目に入ったのは、狂おしい程の激情を称えた、紫の瞳。ディアーナは、初めて、
自分が兄を深く傷つけてしまった事を悟った。
「ごめんなさい。。。ごめんなさい。お兄様。。。。わたくし、只、アルムを。。。。助けたかったんですのよ。
お願いですわ。彼を。。。。追放しないで。。。。あっ!!」
兄の胸にもたれかった状態で、泣きながら他の男の許しを請う。
無垢とは、なんと残酷な事か。いっそ憎しみにも似た闇が、セイリオスの心を支配した。
「お前は。。。残酷だね。。。ディアーナ。私に、抱かれながら、何時もあの男の事を、考えていたのかい?」
突然卓上に押さえつけられ、兄の冷たい声に、ディアーナは青覚めた。一度たりとも、
自分を罵った事など無い兄の口から、恐ろしい科白が飛び出しそうで、戦慄が走る。
「自分の兄に体を開くような。。。お前を。。。。他の誰が愛してくれるんだろうね?」
「っ!!!」
言葉の衝撃に打ちのめされるのと兄のそれによって貫かれるのは同時だった。
声にならない叫び。打ち砕かれた胸の痛み。それでも、やっと訪れた
快楽に、体が喜びを挙げている事は否定できなくて。ディアーナの瞳から涙が溢れた。
乱暴なまでの行為に、兄にしがみつきたくとも手を拘束されてできず。ディアーナは只、
兄の怒りをその身に受ける事しかできなかった。
どうして、お怒りになりますの?お兄様。。。
誰よりも。。。。愛しておりますのに。。。。
それでも、言葉にしようとすれば、洩れるのは淫乱な喘ぎばかりで。
「おにいさま。。。。あっ。。ああっ!!」
愛してるよ、ディアーナ。
気を失う寸前で、そう聞こえた気がした。
FIN.......
-あとがき-
一体何が書きたかったんでしょう。(爆滅)久しぶりにセイルディアでも。。。とか思ったら裏かい!!( ̄口 ̄;)もうこのCPは某の中では
裏以外にありえないようです。(爆笑)こんな鬼畜なの殿下じゃなーい!っと思った方。。。すみません。某の趣味です。<オイ>
アルムの例のイベント後ですな。