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プレイ・・・!?プレイって何の事でしょう。 「り、リト・・・。」 えっ、ええっ!? 「リト、どうかしたのですか?」 えっ!? 「いや、違う、蟲に刺されただけだ。っておいっ!」 止めるリトの言葉を聞かず、半ば強引に袖を捲り上げてみれば、上膊から肘にかけて、真っ青に変色してしまっています。 「!!!!」 うう、リトっ!その心意気はとても立派ですが、私は見ていられません! 「!!??」 カプッ
「!?!?なっ・・・、マリーンっ!!」
ごくっ。
「飲むなよっ!!」 頭上から鋭い突っ込みと共に体を引き剥がされて、私はようやく我に帰りました。
「す、すみません・・・つい。」
リト、顔が真っ赤ですよ。そこまで怒らなくても・・・。
「だ、だって、毒はこうして吸い出すんだって、教わって・・・。」 私のいいわけに、物言いたげに口を何度も開きかけたリトですが、結局深いため息と共に口を噤んでしまいました。・・・ま、また呆れられてしまったでしょうか。 「兄上、素直にお礼を言ったらどうですか?せっかく姉上が身を呈して助けてくださったのですから。」 ひぃっ!ブリザードがっ!リトの背後からブリザードがっ!誤解ですからそんな蔑んだ目で見ないで下さい〜!飛鳥ちゃんも、リトの怒りを煽るような事言わないで下さいー!!と私が狼狽している間に、リトは足早にさっさとその場から居なくなってしまいました。・・・うううっ。 「落ち込まないで下さい、姉上。兄上は照れているだけですよ。」 飛鳥ちゃんのポジティブシンキングが羨ましいです。 「所で姉上、気づいた事があるのですが・・・。」
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あの脳裏花畑の天然ヘボ生蛇娘はっ!!! 一体どれだけ人の事を振り回せば気が済むんだ。 「リト兄、何一人で怖い顔してるんだ?」 唸る俺の背後からいぶかしげに声をかけてきたのはフェルシアだった。 「それが新しい兵器か?」 にかっと誇らしげな笑みを浮かべて、フェルシアは肩に担いでいた鉄の塊を、止める間も無く投げ寄越してきた。ブォウウウンッ!!とか何とか、重量感たっぷりな効果音と共に。ヤバイ。空気のうねりが凶器だと告げている。 ズシャアアアアッ!! 急いで飛びのいた瞬間、それまで俺が立っていた位置に落下した鉄塊が、土煙をあげて地面にのめり込んだ。 「なんだよ、リト兄、ちゃんと受け取らなきゃ駄目じゃんか。」 飄々と言ってのけるフェルシアに頭痛がする。なんで俺の周りには非常識な奴らばっかりなんだ。 「これはお前専用の武器だな。」 じゃあなんだ、この地面のクレーターは自然の産物か。 「少なくともお前が指一本で持って、軽く感じるぐらいの重さにしてもらって来い。」 まったく、誰だこんな馬鹿に育てたの。 「まぁ、だが良く戻ってきたな。偉いぞ、フェルシア」 頭を撫でてやると、顔をほころばせて無邪気に笑う。発育の良さに忘れがちだが、フェルシアはまだ十五歳だ。その幼さで二年もの長い間遠征に出るのは、センチュリオンと言えど簡単な事じゃない。 「そういえば、兄様たちがさっき話してたなんか黒っぽい女の子。」 どいつもこいつも。なんたってこう顔が広いんだ?あいつは。 「でも思い出せないんだよなー。飛鳥兄の親戚かな。」 そもそもマリーンは人間ではないのだが、あえて説明をするのも面倒で俺は適当に流した。 「うーん、じゃあ恋人かな。」 知るか。 あのヘボ精霊の行動は、俺の予想範囲をとうに超えている。いくら言い聞かせても大人しくしていない上に、面倒な人間にばかり好かれると言う実に嫌な特殊体質の持ち主だ。 イライライラ 「リトーーーーーー!!」 まさに苛立ちも最高潮に達しようというこの時に、耳に届く能天気極まりない声。もはや狙っているとしか思えない。
パタパタパタ。
「す、すごいんです!!すごいんですよ!リト!」 駆け寄ってきたマリーンは、興奮に頬を赤く染めている。いっそ腹が立つまでの浮かれようだ。 ビシッ! 「ひゃうっ、痛いです〜・・・。なんですか!突然!」 大げさすぎる動作でマリーンが額を押さえて、涙目に俺を見上げた。
◆
もう、今日のリトは訳わかりませんっ!
「よしよし」 頭撫でられたぐらいじゃ誤魔化されませんからねっ!!そんな動物扱い!! 「で、どうした?」 ああ、興奮で上手くできません。これを教えたら、リトはどれだけ喜んでくれるでしょうか。飛鳥ちゃんに態々お願いして、私の口から伝えると言ったのですから、しっかり話さなければ。 「あのですね!実はなんと、泉の毒を浄化できる方法が見つかったのです!!」
「あ、あの・・・。」 こ、これは怒られる三秒前!? 「えっと・・・だ、ダカンさんと同じように実験の手伝いをし」 ただけですよ。といい終わらぬ内に盛大な舌打ちが聞こえたかと思うと、風のごとくリトが走り出してしまって。 「り、リトーーー??」 い、一体何が起きたのでしょう。喜びのあまりいても立ってもいられず・・・と言う様子ではありませんでしたよね、むしろあの目は怒り爆発寸前だったような。
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